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Supermileage Car Challenge Hiroshima 2008
2008/8/23-24 広島県運転免許センター
大会概要
自分達の作ったマシンの性能を正しく評価したい! 厳正な競技として大会を行いたい! という思いから、手作りで開催して今大会で12回目、免許センターでの開催は6回目となります!北は金沢、南は熊本からの参加者を含め18台のスーパーエコカーが参加しました。今年は、例年に無く涼しい大会で初日には大会開催以来始めての雨も降り、記録向上には最適の条件ではありませんでしたが、このような条件下でも自己記録を更新されたチームもあり、年々技術レベルが向上していることが実感できました。また、今年初めて企画した惰行競技において、車体性能の優劣を評価することで、高性能なマシン作りにおいて何らかのヒントが得られたのではないかと思います。今年も参加チームからたくさんボランティアとして大会運営に協力してくださり大会運営も安全にスムーズに行えました。本当にありがとうございました。
主催
 エコ&セイフティー  ハイウェイドライブ チャレンジ実行委員会
共催
NPO法人シンクバンク研究所高陽自動車学校モノ作り推進協会
後援 協賛
広島県教育委員会広島市教育委員会マツダNHK広島放送局、ユアーズ、毛利醸造、新ダイワ工業ワンオフ工房 中国鉄管継手,    広工、 FCデザイン (順不動)
大会公式記録
総合優勝  ファイヤーボール        2808.5km/L
 2 位   阿波 km/l           2226.0km/L
 3 位   金沢工業大学 夢考房  2166.8km/L



本大会の関連ニュース
「究極の低燃費レース」                  
 (NHK広島放送 8/26(火)18:40頃〜  お好みワイド 
8/30(土)07:40頃〜 おはよう中国)

参加チーム一覧 entry list

結果速報

順位 NO. チーム名 カテゴリ 1 2 3 4 5 6 BEST
(km/l
)
 
賞典外 81 FANCY CAROL エタノール DNF 3478.7 DNF       3478.7 FI エタノールクラス世界新
1 1 ファイヤーボール ガソリン DNF 2741.8 2714.9 2758.1 2808.5   2808.5
  FI
一般1位
2 4 阿波 Km/l ガソリン 2113.9 DNF DNF 2130.1 1904.5 2226.0 2226.0 FI 一般2位
3 3 金沢工業大学
夢考房
ガソリン 1705.2 DNF DNF 2030.2 2166.8   2166.8 FI 大学1位
4 5 Team GLADA ガソリン 1883.8 DNF DNF 1676.3 DNF DNF 1883.8 FI 一般3位
5 17 HIROSHIMA3 ガソリン 1548.8 1521.5 1821.8 1800.5     1821.8 FI  
6 2 名城大学
エコノパワークラブ
ガソリン DNF 1630.8 DNF       1630.8 FI 大学2位
7 12 新ダイワ工業株式会社
shindaiwa
ガソリン DNF 1436.3 1587.8 1139.6 1606.2 DNF 1606.2 FI  
8 7 静岡県立浜松城北工業高校
省エネ研究部OB
ガソリン DNF 1439.3 DNF 1390.1 1381.8   1439.3    
9 6 熊本県立翔陽高等学校
team
しょーよー
ガソリン 17.4 1142.4 1054.5 1122.9 1388.8   1388.8 高校1位
10 96 Clean
Diesel
Team(兵庫県立但馬技術大学校)
FAME DNF DNF 1284.7 1334.9     1334.9 FI バイオディーゼルクラス優勝
11 9 大牟田高等学校
チーム飛翔
ガソリン DNF 1210.3 1219.9 DNF DNF 1194.6 1219.9 FI 高校2位
12 10 島根県立江津工業高等学校 ガソリン 648.8 1021.1 1003.3 910.9     1021.1 FI 高校3位
13 16 佐賀工業専門学校
エコランクラブB
ガソリン 734.5 DNF DNF 743.2     743.2  FI 大学3位
14 11 鳥取県立鳥取工業高等学校技術研究部 ガソリン 472.4 DNF DNF 613.2 598.1   613.2 FI  
15 14 松江工業高等専門学校
Feliz
ガソリン DNF DNF DNF 422.3     422.3 FI  
16 15 佐賀工業専門学校
エコランクラブA
ガソリン DNF 320.9 274.1 337.0     337.0 carb  
17 13 名城大学
Nova
ガソリン DNF DNF DNF       DNF FI  
大会詳細

7:30にゲートオープンし、まずは、ピットとなるテント張りを行います。各チーム持参したテントを要領よく、綺麗な一直線に並べます。大会本部と燃料計測、車検担当は、料金所とコースの間に設置し、その他の参加チームは駐車場にゼッケンナンバー順(昨年の成績順)にて設置。設置が終わるとエントリの受付を行います。気になる天気の方は、 ”初日の午前中は雨が降るかもしれませんが、それ以降は、晴天となるそうです。最高気温は両立とも33℃予想です。” と大会前日にメルマガでアナウンスした通りの空模様でした。少なくともゲートオープン頃までは。
今年も、強力兵器 高出力エンジンブロアー新ダイワ工業様から、御協賛頂き、学生さんにコースをピカピカに掃除していただきました。最大風速90m/sの威力はすばらしく、また、1時間以上かけてじっくり掃除しましたので今年のパンクの発生率は、さらに減ったと思います。新ダイワ様、来年もまたよろしくお願い致します。燃料計測は、但馬技大の先生方に担当して頂いてます。計測技術は正確無比、信頼感は絶大です。毎年ありがとうございます。
今年も高陽自動車学校様によるセイフティドライブ教習が行われました。ドライバーも全員がコースを試乗あるいは同乗し、指導を受けることで、より安心して競技を進めることができました。ありがとうございました。
マネージャミーティングを行い、安全に競技を行うこと。お借し頂いた施設を正しく使う。場内をきれいにして返す。試験場の方々にご迷惑をお掛けしない。と注意事項を指示し、また、一年間の成果を存分に発揮するよう、楽しい競技とするよう頑張りましょうとご挨拶。
各ピットの様子
各ピットの様子
各ピットの様子
各ピットの様子
各ピットの様子   右:なんとなく雲行きがあやしくなってきた?
大会本部の様子
競技開始 
雨が降出して、競技は一時中断となりました。
14:00頃には雨は上がりましたが路面には水溜りができるほど濡れています。これでは記録は期待できないので、予定を早めて、惰行競技に切り替えました。路面に溜まった水は、新ダイワさんの強力ブロアーで吹き飛ばし何とか走れる状態にしました。バンクの少し上がった所にスタートラインを引いて、FANCYCAROL号を試走のためスタートさせました。
左:クリックするとアニメーションがスタートします。
タイヤ空気圧3kg/cm2のままでしたが、あれよあれよと1kmコースの半分位まで転がっていきました。スタートラインの高さは丁度いいことが確認できたので、競技を開始しました。
希望チームには、2回目の走行も行っていただきました。路面が乾いてきたこともあり、1回目より2回目の方が記録が伸びています。
右:惰行競技1位となった名城大学エコノパワークラブさんのシャチ号。この車両の特徴は、フロントホイールを前方から見てハの字にレイアウトさせていることである。タイヤハウス上部をボディへ押し込んでコンパクト化を図り、全面投影面積の縮小と空気抵抗係数の低減を両立している。しかし、タイヤを斜めにレイアウトすることでタイヤに無理な力がかかり(たる型現象などといって傾けた方向にタイヤが進んでいく)、トウアウトにアライメントをとらないとタイヤがスムーズに回らない。従って、空力は良くなるが転がりは悪くなるはずなのだが、結果は転がりで1位になってしまった?。(今回の転がり競技では、極低速で走行するのでタイヤの性能で優劣が決まる。)はて?何か考察に間違いがあるのではと、考えに考えていると、このシャチ号に搭載しているミシュランのバイアスタイヤの断面形状は、円形なので多少傾けたくらいでは、転がり抵抗の主因である接地によるタイヤの変形の状態が変わらないのではないか?ミシュランのバイアスタイヤ構造は、傾けても転がり抵抗がかわらない?というところに落ち着いた。これは新しい発見だ。名城大学さんは偉い!と言いたい。このマシンは空力良し、転がりも良しとなると記録も良し!になるはず。エンジンを最適化すれば3000km/Lオーバーも間違いなし!来年に期待しましょう。楽しみです。
結構転がりましたので計測が大変でした。お疲れ様でした。
近くの公園で毎年恒例のバーベキュー&キャンプです。この場所は、民家なし、自然な感じでとても快適です。
 
中:とても愛くるしく、お行儀のいいワンちゃん
今年はプロジェクターを持込んで但馬技大のイギリス遠征の優勝報告&遠征ビデオを見せていただきました。みなさん、特に学生の皆さんは海外遠征したくなったのではないかと思います。
焼きそばはとってもおいしいと好評です。実行委員長の厳しい作り方を教わって学生さんが作ってくれます。
翌朝、 片付けが終わってのひととき、おいしいコーヒーを入れていただきました。
今年から?2台のシャーシーローラーがピットに持込まれました。開発ツールを自作するようになって技術レベルが向上しているのが実感されます。

 

中:NHKさんの取材 
左:サルベージの様子             
競技結果集計の間に集合写真、チーム写真をコース上で行います。ハイポーズ。
表彰式の様子
右:実行委員長 鈴木の講評とご挨拶
今年もグラーダさんからスーパーマイレッジサングラスのご提供がありました。ありがとうございます。
NHK広島のレポーターとディレクターさん お疲れ様でした。
●他のチームの大会レポート…
 名城大学さん
 FCデザインさん(その1) (その2)
参加下さいましたチーム方々とそのマシン
1. ファイヤーボール
気象条件の悪い中、FBとしては過去の自己記録とほぼ同等の数字を残すことが出来ましたが、目標に届くには何かが足りない2日間でした。村野先生、小堀君と2700Km/l台で安定した数字を出し、昨夜のバーベキュー大会のお疲れが残るようですが、午後になって泰ちゃんのトライです。2回目では風の影響とハセヒロ監督の判断ミスで3分も残しながらゴールしました。結果は2800Km/lオーバーで、以前ほぼ無風状態で出した記録と同等の数字でした。転がり競争は興味ある結果で、再チャレンジしておけばよかったというのが反省です。FBとしてはまだ茂木の大会がありますが、来年に向けてエンジンに手を入れることになり、部品探し等始めました。来年こそは3000Km/lオーバーです!
2. 阿波 km/l
今年は1日目は雨であまり走れませんでしたが、昨年と違いかなり涼しい大会となり、ドライバーはちょっと楽だったのでは。阿波では2000km/lをコンスタントに出せるようにはなりましたが自己新記録にはいたりませんでした・・
毎年ですが大会のお世話してくださってる皆様に感謝いたします。有意義な大会これからも続けてもらいたいと思います。お世話になりました。
3. 金沢工業大学 夢考房
初日は天候に恵まれず、記録も伸び悩み、出走も一度しかできずに次の日に懸けるしかない展開となり、正直2日目のプレッシャーが大きかったです。しかも、2日目も出走してもバースト、パンクとトラブルが相次ぎ、さらにプレッシャーが大きくなりましたが、ラストの2回は無事完走でき、また今回の最低目標のオリジナルエンジンによる2000km/lを超えられた事は一安心でした。しかし、2500km/lに届かなかったことは悔しさと、課題が残ったと感じています。あとは、ラストアタックでタイヤとアッパーカウルが干渉し、転がり抵抗を大きくしていたことを考えると、万全であったならもう少しいい記録がでたかな?と思うのが心残りです。最後になりましたが、大会運営のFC様、他チームの皆様、本当にお世話になりました。
4. Team GLADA

チームグラーダもやっとこさワイドリム化しました。走った印象はかなりころがりが良い様子です。一発目で坂本ドライバーが1883の高記録を出してくれましたが、その後ず〜とパンクが続いてなんとレース中四回と転がりチャレンジの待機中に一回と合計五回のパンクに悩まされた広島大会でした。村野先生、二度もチャレンジ頂いたのにごめんなさい。チューブを見ると全部路面側に小さな穴が開いているのでワイドリムに問題はなさそうなのですが・・・エンジンはトルクもあるのですが依然キャブより燃費が劣っているので今後EFIで記録が出せるようにエンジン本体をいろいろやってみるつもりです。

5. HIROSHIMA3
6. 名城大学エコノパワークラブ
7. shindaiwa
8. 浜松城北工業高校 省エネ研究部OB
9. 熊本県立翔陽高等学校 teamしょーよー
10. Clean Diesel 兵庫県立但馬技術大学校

 

11. 大牟田高等学校 チーム飛翔
今年は天候とパンクに悩まされた大会でした。数種類のカムを用意していたので、いろいろ試したかったのですが、余り参考になるデータが取れませんでした。パンクは右前タイヤのみ3回もパンクし、???何で???って感じでした。しかしバーベキューでの但馬技術大学さんの遠征ビデオに感銘し、イカ天入り焼きそばの旨さを知り、宮島の厳島神社の観光もでき、満足して帰路に付きました。この場をお借りしてお礼を一言。ラッキーにもFCの3分の1の記録で頂いたグラーダさんのサングラスは、本チーム指導者の退職祝いとしてプレゼントしました。エコランで獲得した商品では、一番すばらしいものでしたので喜んで頂けました。有り難うございました。
12. 島根県立江津工業高等学校
13. 佐賀工業専門学校 エコランクラブB
14. 鳥取県立鳥取工業高等学校技術研究部
昨年もこの大会に参加し記録を出しやすい大会だと思っていたのですが、今年はトラブルが多く良い記録が出せませんでした。しかし、それは改善点がまだあるということなので、このことを活かし来年は燃費を大きく向上させられると思いました。
15. 松江工業高等専門学校 Feliz
16. 佐賀工業専門学校 エコランクラブA
17. 名城大学 Nova
81. FANCY CAROL
エタノールでガソリンの記録を超えれるかという挑戦に対し、結果として、昨年の記録をわずかに超えるにとどまりました。しかし、6秒のタイムオーバーで記録には残りませんでしたが、3700km/Lを超える感触もつかみました。来年はさらに改良を加え、この目標を達成したいと思います。

今年の大会運営は、新しいイベント(惰行競技)を加えたにもかかわらず、参加チームとの連携による大会運営が、安全かつとても効率良く行うことができました。各チームのご協力に感謝いたします。また、事情により参加できなかった学校の先生方も駆けつけて協力してくださいました。重ねて御礼申し上げます。来年も海外チームの参加勧誘や競技内容の充実など行っていきますので、楽しみにしていてくださいませ。関東方面のチームの参加も心待ちにしております。
来年もお会いできることを楽しみにしております。是非、またご参加くださいませ。!